【友禅染めの美しさ】特別な成人式には職人の魂が凝縮された一枚を。
はじめに
こんにちは!佐沼屋でございます。
暑いながらもすがすがしい季節を迎え、いっそうご活躍のこととお喜び申し上げます。
本日は、誰もが耳にしたことのある「友禅染め」についてご案内したいと思います。
成人式のお振袖選びは、雰囲気が似合っているかどうかがもっとも重要ですが、染めで選ぶのも粋で素敵です。
友禅染めは、とても歴史のある染色技法で、職人が手間と時間をかけてつくる希少なお振袖です。
「友禅」をもっと知りたい、振袖選びにこだわりたいというお嬢様はぜひご一読ください。
友禅着物とは
友禅染めについて解説いたします。
<友禅染めとは>
友禅染めとは、江戸時代に京都の扇面絵師「宮崎友禅斎」によって考案された染色技法です。
もち米などを原料にした「糸目糊」と呼ばれる糸状の細い糊を模様の輪郭に置き、彩色する際に隣り合う色が滲んで混ざらないようにしています。
この技法により、それまで不可能とされていた繊細かつ色鮮やかな彩色が巧みに表現できるようになりました。
友禅染めは、正絹の豊かな光沢や質感と相性がよく、とても軽やかでなめらかな肌触りです。
生地には、動物や植物、自然の風景などがふんだんに描かれ、時代にとらわれない風格を漂わせます。
<友禅染めが誕生した背景>
友禅染めは江戸時代に誕生しました。
世の混乱が落ち着き、人々の心に日常を楽しむ余裕が生まれはじめた頃です。
当時は、絞り染めや刺繍を用いた豪華なお着物が好まれていましたが、幕府が贅沢を禁じる「奢侈(しゃし)禁止令」を出したため、装飾を施したお着物の着用や売買が制限されてしまいました。
友禅染めは、絞り染めの一つである「辻が花」や、武家女性たちに好まれていた優美な「茶屋染め」を元に、新たな染色技法として考案されたのです。
人々の関心が、色鮮やかで力強い友禅染めに傾くまでに時間はかかりませんでした。
<染め方は2つ>
友禅染めの染め方は2つに大別されます。
一つは「手描き友禅」、もう一つは「型友禅」です。
どちらも時間と手間をかけて作られ、一反を仕上げるまでに数日から数十日かかります。
【手描き友禅】
模様の書き出しから染めの工程を職人が手作業するため大量生産が難しく、一枚を完成させるまで膨大な手間と時間を要します。
色使いや線の細さなど、妥協を許さない職人のこだわりが強く感じられ、手書きならではの味わいを随所に伺えます。
「着る日本画」と呼んでも過言ではありません。
【型友禅】
明治時代になり、ヨーロッパ文化とともに化学染料が導入されたのを機に生み出された技法で、糊と型紙を使って染色します。
型友禅は手描き友禅と違い、型紙を作る職人と染めの職人に分かれています。
型紙は繰り返し使用できるため量産しやすくなりましたが、ものによっては一枚のお着物に対して100枚以上の型を使用したり色の調整やぼかしが必要になったりと、熟練した技と知識、そして根気が求められます。
最近は、模様の染めを機械で行う「機械捺染」や、インクジェットプリンターを用いた「デジタル染め」など、コストを抑えて大量生産できる技術が開発されるようになりました。
これにより、友禅染めが身近になり、多くのレンタル店でも扱えるようになりました。
佐沼屋では、職人の手染めによる高品質の友禅染めを多くお取り扱いしております。
伝統や技法にこだわるなら、高品質のプレミアム振袖がおすすめです。
友禅染めの種類
友禅染めは京都で誕生したのち、宮崎友禅斎や職人たちが土地を移り住むなかで、地域の特色を活かしたものへと進化していきました。
友禅染めの代表的なものには「京友禅」「加賀友禅」「東京友禅」「十日町友禅」があります。
<京友禅>
江戸時代に扇絵師の宮崎友禅斎によって生み出された技法で、もっとも歴史のある友禅です。
刺繍や箔を贅沢にあしらった雅やかなデザインが特徴です。
一枚を作り上げるまでの工程は20以上もあり、多くの職人が作業を分担します。
模様は、内側が濃く、外に向かうにつれて薄くなる「ぼかし」という技法が用いられています。
<加賀友禅>
宮崎友禅斎が金沢市に移り住み、斬新な模様を次々と考案したことにより、独自の発展を遂げました。
五彩(臙脂・藍・黄土・草・古代紫)を基調に、落ち着きのある草花模様を中心とした描写が特徴です。
染色以外の技法を用いず、ほとんどの工程を一人の職人が担うため、職人の個性が表れます。
模様は、京友禅と対象的に、内側を薄く、外に向かうにつれて濃くなる「外ぼかし」が用いられています。
<東京友禅>
東京を産地とする東京友禅は、江戸友禅とも呼ばれます。
徳川家康が幕府を開いた際、染め職人や絵師が京都から江戸に移り住んだことにより伝承されました。
江戸の町人文化の粋や侘び寂びの影響を受けて発展したため、スタイリッシュで洒落たデザインが特徴的です。
色数が少なく、藍や茶、白といった落ち着いた色味が多用され、豪華な京友禅にない味わいを見せます。
奢侈禁止令を色濃く反映した友禅と言えるでしょう。
加賀友禅と同じく、一人の職人によってつくりあげられます。
<十日町友禅>
高級着物の産地として有名な新潟県十日町市で生産される十日町友禅。
友禅としては比較的新しく、若い職人による斬新な技法を柔軟に取り入れた新感覚の作品が多く見られるのが特徴です。
製造は分業でなく、工房の一貫生産が行われています。
いかがでしたか。
友禅染めは、とても価値のある希少なお着物だということが、お分かりいただけたかと思います。
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佐沼屋では、職人が丹精込めて染め上げたプレミアム振袖を多数取り揃えております。
プレミアム振袖は、数量限定のお品のため、量産品とは格の違う逸品です。
高品質のお振袖を低価格でご提供できるのは、佐沼屋だからこそ。
絞りのお振袖もお取り扱いしておりますので、ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひこちらもご覧ください。
お知らせ
7/16(土)~7/31(日)まで、佐沼屋では無料振袖相談会を開催しております!
もうそろそろ振袖を決めたいと考えておられる方は、ぜひお気軽に遊びに来てくださいね♪
最後に
夏風邪などお召しになりませんよう、どうかご自愛ください。
◇ ◇ ◇
茨城県南一の振袖の品揃えを誇る佐沼屋呉服店は、茨城県龍ケ崎市・牛久市・阿見町・稲敷市・美浦村・河内町・利根町・取手市・守谷市・つくばみらい市・土浦市・つくば市・常総市で成人式のお手伝いをさせて頂いております。
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